| 名称 | 社会福祉法人 羽曳野市社会福祉協議会 あおぞらこども園 |
| 場所 | 大阪府 羽曳野市 |
| 概要 | 家具と木のおもちゃのサブスク導入 |

今回は、サブスク導入から約1か月が経ったタイミングで、加藤先生にお話を伺いました。
家具を取り入れたことで生まれた子どもたちの変化や、保育で大切にされている考え方、そして木の環境だからこそ感じられる魅力についてご紹介します。
↑写真は宮下園長先生
「家具を増やす」のではなく、「子どもが選べる環境」をつくりたかった
スタッフ
今回、0歳児・1歳児クラスに家具&おもちゃのサブスクをご導入いただきました。まずは導入のきっかけを教えてください。
加藤先生
以前から本棚や収納棚が少し足りないとは感じていました。でも、単純に家具を増やしたいというよりも、子どもたちが自分で遊びを選べるコーナーをつくりたいという思いが一番大きかったですね。
導入して約1か月になりますが、表紙が見える本棚になったことで、子どもたちが自分で好きな絵本を選び、持ってくる姿が増えました。
ーースタッフよりーー
加藤先生が目指していたのは、「家具を置くこと」ではなく「子どもが自分で選べる環境」をつくることでした。家具は目的ではなく、子どもの主体性を育むための手段であることが伝わってきました。
「ここに戻す」が自然と身につく収納
スタッフ
お片付けの様子にも変化はありましたか?
加藤先生
ありましたね。
以前はウォールポケットなども使いながら工夫していましたが、今は「ここにお片付けするよ」と伝えるだけで、子どもたちが自然と片付けられるようになりました。
やはり表紙が見える収納は、子どもたちにとっても分かりやすいんだと思います。
ーースタッフよりーー
子どもたちに「片付けなさい」と教えるのではなく、自然と片付けたくなる環境をつくること。その大切さを改めて感じるお話でした。
↑大阪産材(河内長野市のヒノキ)で作られた変化いす。大阪府補助金活用
成長に合わせて変えられる保育環境
スタッフ
以前納品をさせていただきました
0歳児と1歳児のスペースを仕切っているパーティションも
しっかりお使いいただきありがとうございます。
加藤先生
窓越しに0歳児さんと1歳児さんがお互いを見ながら手を振ったり挨拶したりする姿も見られて、とても微笑ましいですよ。
今は月齢に合わせてスペースを分けていますが、半年後には運動スペースを広くするなど、子どもの成長に合わせてレイアウトを変えていく予定です。
家具が重すぎないので、その時々の子どもたちに合わせた環境づくりがしやすいですね。
ーースタッフよりーー
保育環境は、一度完成したら終わりではありません。子どもの成長に合わせて変化できることも、家具選びの大切なポイントだと感じました。
木のおもちゃは、子どもたちが五感で感じている
スタッフ
木のおもちゃへの反応はいかがですか?
加藤先生
新しい木の香りもあって、とてもよく遊んでいますね。
子どもたちは舐めたり触ったりしながら、木の違いを自然に感じています。
ヒノキは空気を多く含んでいるので温かみがありますし、硬い木は少しひんやり感じます。
木はメンテナンスをしながら長く使えますし、年月とともに色が変化していくのも魅力ですね。
実際、この園でも平成14年から20年以上使い続けているなかよしライブラリーさんの木のロッカーがあります。
ーースタッフよりーー
木のおもちゃの魅力は、見た目だけではありません。香りや温もり、重さの違いなど、子どもたちは遊びながら自然と木の個性を感じ取っていることが印象的でした。

↑20年前から使用していただいている保育用ロッカー
子どもは先生の姿をよく見ている
スタッフ
最近人気の絵本はありますか?
加藤先生
『だるまさん』シリーズや、おひさまシリーズは本当に人気ですね。
絵本に出てくるフレーズをみんなで一緒に言ったりしながら楽しんでいます。
それと、子どもたちは先生が楽しそうに遊んでいる姿を本当によく見ています。
だから私たち保育士も、一緒に木のおもちゃを楽しみながら遊ぶことを大切にしています。
ーースタッフよりーー
子どもたちは、大人の言葉だけでなく表情や楽しみ方も見ています。保育者自身が遊びを楽しむことが、子どもたちの遊びをさらに豊かにしているのだと感じました。


壁も遊びの空間になる
スタッフ
今後取り入れてみたいことはありますか?
加藤先生
壁面を活用した「壁遊び」ですね。
マグネットやハンドル、歯車など、思わず触ってみたくなるような仕掛けを取り入れてみたいと思っています。
動線の邪魔にならない形で遊びが広がれば、とても面白いと思います。
ーースタッフよりーー
床や机だけではなく、壁も遊びの場になる。子どもの「やってみたい」を引き出す工夫は、まだまだ広がっていきそうです。
「何して遊びたい?」から始まる保育
スタッフ
机の引き出しには何が入っているのでしょうか?
加藤先生
今日はパズルが入っています。
少しだけ引き出しを開けておくことで、「中に何があるんだろう?」と子どもたちの興味を引き出せるんです。
普段は3つの部屋を自由に行き来しながら、どこでも遊べる環境をつくっています。
ーースタッフよりーー
「見せる収納」だけでなく、「少しだけ見せる工夫」も子どもの好奇心を引き出すきっかけになっていました。
↑机上遊びスペース
主役は子どもたち
スタッフ
日々の遊びはどのように決めているのでしょうか?
加藤先生
ここ数年は、子どもの主体性を育てる保育を特に大切にしています。
保育士が遊びを決めるのではなく、「今日は何をして遊びたい?」と子どもたちに聞いて、そのアイデアを形にしています。
ーースタッフよりーー
大人が「遊ばせる」のではなく、子ども自身が「やりたい」を考える。その積み重ねが主体性につながっていることを感じました。

子どもの発想から生まれる季節の遊び
スタッフ
最近はどんな遊びが生まれましたか?
加藤先生
季節の変わり目に「何か遊びをしたいね」と話し合って、スイカ遊びをすることになりました。折り紙でスイカを作ったり、牛乳パックをスイカに見立てて積み上げたり。
ペットボトルを緑色にして輪投げ遊びをしたりと、廃材も活用しながら季節を感じる遊びへと広がっています。
ーースタッフよりーー
身近な素材を活用しながら、子どもたちのアイデアが遊びへと発展していく様子がとても印象的でした。
家具はフォトスポットにもなる
スタッフ
次の行事はハロウィンですね。
加藤先生
そうですね。
七夕では家具をフォトスポットとして活用し、織姫や彦星になって写真を撮りました。
家具は遊ぶためだけではなく、空間全体を素敵に見せてくれる存在でもあります。
ーースタッフよりーー
家具は日常の保育だけでなく、季節の行事や思い出づくりにも活躍しています。園の風景そのものを彩る存在になっていました。
「待つ時間」も大切な経験
加藤先生
他の園ではじめての学習机はどのように活用されていますか?
スタッフ
他の園さんでは人気の遊具をシフト制にして、「今日はあなた、明日はあなた」というように順番を決めて遊ぶ工夫をされていました。
自分の番を楽しみに待つ時間も、子どもたちにとっては大切な経験なんですよね。
加藤先生
私たちも、一人ひとりが平等に、そしてワクワクしながら遊べる環境をこれからもつくっていきたいと思っています。
ーースタッフよりーー
今回のお話を通して印象的だったのは、「家具」や「おもちゃ」が主役ではないということでした。
大切なのは、それらを通して子どもたちが自分で選び、考え、遊び、成長できる環境をつくること。
木の家具やおもちゃは、その環境を支える一つの道具であり、子どもたちの主体性や豊かな感性を育む大切な存在なのだと改めて感じました。


↑正面壁側 
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